2011年01月09日

正月の二日からレストラン欅でランチ

友人と国立倉庫から北港あたりを散策して街に戻り、昼過ぎにレストラン欅へ。
何を食べるかは店に行ってから決めても良いが、席の有無は確認しておいた方が良いと聞いていたので、予め席のみ予約。
(Sさん、ありがとうございます)
この店の料理(とサービス)を堪能したいなら、何日か前に予約を入れて、張り込んでディナーってのが良いのだけれど、生憎いつも行き当たりばったりの旅で、張り込む余裕も無い。
今回も友人と一緒だからこその豪華ランチ。

夜は寿司だから肉を・・・と言う事になり、肉のランチをいただく。

スープは二種類。 友人は赤葱のコンソメを、私はカニのポタージュを。
久し振りに皿に盛られたスープをいただく。

我が家では、新聞記者だった曽祖父の「ドイツではこうしていた」と言うのが今に到るまで受け継がれていて、スープはスプーンで向こう側へ押し出しながら掬う。
曰く、「手前に掻き寄せるような浅ましい真似はするな」。
そんな訳で、我が家のテーブルマナーは何故か独逸式。
もっとも本当にそんなものがあるのかどうかは知らない。

閑話休題、スープの話。
赤味掛かったポタージュは薄味で、これ見よがしに蟹の身が入っている訳でもなく、主張は控え目なのだけれど、嚥下したあとに鼻腔の奥に拡がり、抜けて行く香りはまさに蟹のそれ。
舌が慣れてくるに従って、どんどん美味しくなり、何をどうするとこうなるのか考えると、訳がわからなくなる。

あやしうこそ ものぐるほしけれ。

サラダを挟んで主役の登場。

山形牛 ほほ肉の赤ワイン煮込み(・・・だったと思う)
ナイフがすっと入る。 箸でも千切れるくらいの柔らかさ。
口に運ぶと、肉の旨味、脂の旨味、ゼラチン質の旨味、赤ワインの香り、etc...
口の中が幸せで飽和する。

パンとライスが選べて、「つや姫」を使っているのでライスは勿論美味しいのだけれど、敢えてパンにしてみる。
外はカリッと、中はふんわりしっとり。 バターをつけて口に運ぶ。
誰も見ていないことにして、お行儀悪くソースをパンで拭ってみたりしても旨い。正月の二日からレストラン欅でランチ

付け合せは温野菜と生野菜。
茄子かと思った紺色の野菜のソテーは、蕪だった。
皮は剥かずに四つ割にして、切り口を焦げ目が付くくらい焼いてある。
ソースに絡めても勿論旨いが、それだけで食べても十二分に旨い。

デザートはリンゴのアイスクリーム。
見た目からソルベかな・・・と思いつつ口に運ぶと、リンゴの酸味が乳脂肪に包まれた優しい味。
まさしくアイスクリーム。
スプーンがその重みだけで沈んでいくような、凍り掛けの柔らかさ。
レストランならではのデザート。

濃いコーヒーで〆。

ごちそうさまでした。


タグ :中町

同じカテゴリー(んめもの)の記事画像
中町の三浦屋にて年越し蕎麦を手繰る
柳小路ケルンのコーヒーカップ
しばらく にばかり行く理由
【備忘録】ケルンのアイリッシュコーヒーが美味しい訳
中華そば 大木屋
とろろ汁に醤油の実
同じカテゴリー(んめもの)の記事
 中町の三浦屋にて年越し蕎麦を手繰る (2017-01-08 19:21)
 柳小路ケルンのコーヒーカップ (2017-01-08 19:02)
 子持ちカレイのリエット (2011-10-01 23:38)
 塗る「里芋の煮ころばし」 (2011-10-01 23:23)
 リエット (2011-09-28 00:26)
 パンの嗜好 (2011-09-03 05:29)

Posted by 墨田ペトリ堂 at 20:35│Comments(0)んめもの
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。