2011年01月09日
ケルン "マッカランのハイボール"と"サイドカー"
しばらくへ行く前に、少し時間があったので・・・と言い訳を作ってケルンへ。
食前酒にマッカランのハイボールをいただく。
サントリーがマッカランをハイボールで売るべく作ったシャンパンフルートみたいなグラスがあって、ケルンでもそれを使っているのだけれど、井山さんはサントリーの推奨レシピより少し濃い目が美味しいと言う。 そしてそれはその通り旨い。
友人は次の一杯を"サイドカー"にした。
「ブランデーを換えてみました、一寸甘い香りがするでしょう?」と井山さん。
クルボアジェにしてみた、とのこと。
「最近は色々なお酒が手に入りやすくなったので」・・・と前置きしておられたが、傘寿を過ぎて猶、試行錯誤しているのが凄い。
来るたびに新たな驚きが有る。
食前酒にマッカランのハイボールをいただく。
サントリーがマッカランをハイボールで売るべく作ったシャンパンフルートみたいなグラスがあって、ケルンでもそれを使っているのだけれど、井山さんはサントリーの推奨レシピより少し濃い目が美味しいと言う。 そしてそれはその通り旨い。
友人は次の一杯を"サイドカー"にした。
「ブランデーを換えてみました、一寸甘い香りがするでしょう?」と井山さん。
クルボアジェにしてみた、とのこと。
「最近は色々なお酒が手に入りやすくなったので」・・・と前置きしておられたが、傘寿を過ぎて猶、試行錯誤しているのが凄い。
来るたびに新たな驚きが有る。
2011年01月09日
大晦日の「しばらく」
七時半過ぎにうかがうと、先客二た組。
しばしバイ貝の煮付けで一杯いただきながら繋ぐ。
爪楊枝でくるくると引っこ抜いては一杯、引っこ抜いては一杯。
お酒はいつもお任せで
「今日は良いやつ!」とか
「普通ので」とか
漠然と頼んでいるので、何を飲んだのか憶えていないが、何を飲んでもそれぞれに美味しい。
握りはハタハタを振り出しに白身オールスターキャスト。
久しぶりのショウフクジ、炙ったカマス、とろける鰆、キモで食べるウシヅラハギなど。
アマエビ、ガサエビ、ブリコの軍艦なども交えつつ。
久し振りの穴子で〆。
保存しておいても過度に柔らかくならない不思議な柿やら、手打ちの年越しそばやら。
いろいろといただいて、日和山の神明さんの夜の番へ。
ごちそうさまでした。
感謝感謝。
しばしバイ貝の煮付けで一杯いただきながら繋ぐ。
爪楊枝でくるくると引っこ抜いては一杯、引っこ抜いては一杯。
お酒はいつもお任せで
「今日は良いやつ!」とか
「普通ので」とか
漠然と頼んでいるので、何を飲んだのか憶えていないが、何を飲んでもそれぞれに美味しい。
握りはハタハタを振り出しに白身オールスターキャスト。
久しぶりのショウフクジ、炙ったカマス、とろける鰆、キモで食べるウシヅラハギなど。
アマエビ、ガサエビ、ブリコの軍艦なども交えつつ。
久し振りの穴子で〆。
保存しておいても過度に柔らかくならない不思議な柿やら、手打ちの年越しそばやら。
いろいろといただいて、日和山の神明さんの夜の番へ。
ごちそうさまでした。
感謝感謝。
2011年01月09日
モアレの「あさつきのペペロンチーノ」
欅で昼食を摂って、腹八分で夜の寿司に備えるつもりだったのだけれど、モアレにふらりと入ってから次に何時来られるか判らないのを思い出したら発作的に食べておきたくなり、パスタメニューの中から「あさつきのペペロンチーノ」を注文。
皿が大きいので盛りはそこそこに見えるが、なかなかどうして食べではある。
パスタは硬からず軟らかからず、茹で加減も頃合い。
あさつきは地物と言うことで、普段八百屋で見掛ける細長い青葱ではなく、小指くらいの大きさの新芽のようなもの。
これを唐辛子とともにさっと炒めてパスタに絡めてある。
この炒めたあさつきが旨い。 噛み締めると甘くて、仄かに辛さが残っていて、爽やかな香りが鼻の奥に抜ける。
夢中で食べてしまったので、パスタの写真は無し。
これで550円なら、毎日でも食べたい。
皿が大きいので盛りはそこそこに見えるが、なかなかどうして食べではある。
パスタは硬からず軟らかからず、茹で加減も頃合い。
あさつきは地物と言うことで、普段八百屋で見掛ける細長い青葱ではなく、小指くらいの大きさの新芽のようなもの。
これを唐辛子とともにさっと炒めてパスタに絡めてある。
この炒めたあさつきが旨い。 噛み締めると甘くて、仄かに辛さが残っていて、爽やかな香りが鼻の奥に抜ける。
夢中で食べてしまったので、パスタの写真は無し。
これで550円なら、毎日でも食べたい。
2011年01月09日
日和山ホテルの朝食
友人たちはそれぞれ定宿が決まっている。
ベッドで眠りたい者はグリーンホテルへ。
静かで、南向きの窓の外は山居倉庫。
風呂に拘る向きは地蔵の湯旅館へ。
兎に角、風呂が良い。
綺麗な畳と清潔な寝具、そして美味しい食事の若浦屋旅館。
街の真ん中に有りながら、時空の歪みに嵌ったかのような最上屋旅館。
村田旅館の孟宗尽くしの朝食も美味しかった。
私の最近の定宿は、南新町の日和山ホテル。
行き当たりばったりで(いつものことだが)酒田へ来て、宿が取れずに頭を抱えていたときに 仏壇のさとう さんで紹介していただいて以来だから、もう何年になるだろうか。
ここも食事が美味しい。
或る日の朝食。
御飯と味噌汁(イギスがはいっていた)、茹でたブロッコリー、大根と薩摩揚げと里芋の煮付け、焼き魚(しゃけ)、そして胡麻豆腐。
いつもは胡麻だれで食べるのだけれど、今回はわさび醤油で。
醤油の塩気で胡麻の甘味が引き出されて、これはこれで旨い。
この宿は、この宿"も"御飯が美味しい。
艶やかに光る、文字通りの「銀舎利」。
気を付けて節制しないと、幾らでも食べられてしまう。
そして満腹を抱えて動く気が無くなって昼寝をしてしまったり(それはそれで良いのであるが)、昼飯を食べる余裕が無くなってしまったり(これは困る)する。
私は街に出て色々と食べたい物もあるので、夜は出歩いてしまうのが常なのだけれど、晩飯も十分以上に美味しい。
ベッドで眠りたい者はグリーンホテルへ。
静かで、南向きの窓の外は山居倉庫。
風呂に拘る向きは地蔵の湯旅館へ。
兎に角、風呂が良い。
綺麗な畳と清潔な寝具、そして美味しい食事の若浦屋旅館。
街の真ん中に有りながら、時空の歪みに嵌ったかのような最上屋旅館。
村田旅館の孟宗尽くしの朝食も美味しかった。
私の最近の定宿は、南新町の日和山ホテル。
行き当たりばったりで(いつものことだが)酒田へ来て、宿が取れずに頭を抱えていたときに 仏壇のさとう さんで紹介していただいて以来だから、もう何年になるだろうか。
ここも食事が美味しい。
或る日の朝食。
御飯と味噌汁(イギスがはいっていた)、茹でたブロッコリー、大根と薩摩揚げと里芋の煮付け、焼き魚(しゃけ)、そして胡麻豆腐。
いつもは胡麻だれで食べるのだけれど、今回はわさび醤油で。
醤油の塩気で胡麻の甘味が引き出されて、これはこれで旨い。
この宿は、この宿"も"御飯が美味しい。
艶やかに光る、文字通りの「銀舎利」。
気を付けて節制しないと、幾らでも食べられてしまう。
そして満腹を抱えて動く気が無くなって昼寝をしてしまったり(それはそれで良いのであるが)、昼飯を食べる余裕が無くなってしまったり(これは困る)する。
私は街に出て色々と食べたい物もあるので、夜は出歩いてしまうのが常なのだけれど、晩飯も十分以上に美味しい。
2011年01月09日
モアレ
ジェラートのモアレさんが、以前は青山堂書店だった隣りのテナントに引っ越して半年余、漸く来る事が出来た。
調度品などは以前からのものが極力使われており、落ち着いた「あの感じ」のまま広くなっている。
青山堂は書棚に顔がある、何をどう売りたいかはっきりした好ましい書店だった。
本を売るだけではなく、酒田という街の文化の発信源でもあったと思う。
毎月のように酒田に通っていた頃は都内の書店より行く頻度が高かったくらいで、写真雑誌など、定期で買っていたものは大抵ここで買っていたし、佐高信の「石原莞爾 -その虚飾-」を買ったらサイン本で驚いたこともあった。
武田泰淳の「十三妹」の文庫本を見つけて小躍りして買ったのも懐かしい。
そこが空き店になって久しかったところに、隣りからモアレさんが移ると聞いて、驚きもし、納得もした。
これを(下書きを)書いているのもモアレさんなのであるけれども、その間もお客さんは引きも切らず、コーヒーを飲んでいくお爺さん、ジェラートを買って行く帰省したと思われる家族、デートと思しき若い二人、色々な人たちがやってくる。
業態は変わったけれど、人の集まる場所としての"地霊"のようなものが働いている。
そんな気がした。
調度品などは以前からのものが極力使われており、落ち着いた「あの感じ」のまま広くなっている。
青山堂は書棚に顔がある、何をどう売りたいかはっきりした好ましい書店だった。
本を売るだけではなく、酒田という街の文化の発信源でもあったと思う。
毎月のように酒田に通っていた頃は都内の書店より行く頻度が高かったくらいで、写真雑誌など、定期で買っていたものは大抵ここで買っていたし、佐高信の「石原莞爾 -その虚飾-」を買ったらサイン本で驚いたこともあった。
武田泰淳の「十三妹」の文庫本を見つけて小躍りして買ったのも懐かしい。
そこが空き店になって久しかったところに、隣りからモアレさんが移ると聞いて、驚きもし、納得もした。
これを(下書きを)書いているのもモアレさんなのであるけれども、その間もお客さんは引きも切らず、コーヒーを飲んでいくお爺さん、ジェラートを買って行く帰省したと思われる家族、デートと思しき若い二人、色々な人たちがやってくる。
業態は変わったけれど、人の集まる場所としての"地霊"のようなものが働いている。
そんな気がした。
2011年01月09日
西国三十三観音
ケルンの井山さんに教えられるまで、私も知らなかったのですが、日和山を左手に湊を望む岡の上の稲荷社の境内に、ひっそりと西国三十三観音の札所巡りを模した石仏群が佇んでいます。
神明さんの境内に金毘羅さまがあるように、今町に厳島神社があるように、北前船華やかなりし頃に齎された西国文化のよすがを感じさせる文化遺産であると私は考えるのですが、何故か観光案内には記述すらなく。
まぁ、観光地化されていないからこそ、海風に靡く防砂林の松籟に浸ることも出来る訳ですが。
酒田市内で鳥海山の全体を眺められる場所と言うのが意外に無いので、酒田に初めて来た友人案内する時には、とりあへず此処へ連れて来ます。
木立が葉を落とした冬場の晴れた日には、雪を冠った鳥海山がどーんと目の前に。
観光地図には載っていない隠れた名勝が、酒田にはまだまだ有ります。
参考:西国三十三所巡礼の旅
神明さんの境内に金毘羅さまがあるように、今町に厳島神社があるように、北前船華やかなりし頃に齎された西国文化のよすがを感じさせる文化遺産であると私は考えるのですが、何故か観光案内には記述すらなく。
まぁ、観光地化されていないからこそ、海風に靡く防砂林の松籟に浸ることも出来る訳ですが。
酒田市内で鳥海山の全体を眺められる場所と言うのが意外に無いので、酒田に初めて来た友人案内する時には、とりあへず此処へ連れて来ます。
木立が葉を落とした冬場の晴れた日には、雪を冠った鳥海山がどーんと目の前に。
観光地図には載っていない隠れた名勝が、酒田にはまだまだ有ります。
参考:西国三十三所巡礼の旅
2011年01月09日
帰京
帰ることを考えると気が滅入るので、ギリギリまで何も考えず、元日の夕方にバスの空席確認。
「せめて朝飯でも食ってから」と考えていたのだけれど、そうは問屋が卸さず、朝一番のバスに一つだけ有った空席をなんとか押さえる。
後は昼過ぎまで満員御礼。
庄交バスターミナルから乗ったのは、私を含めて二人だけ。
ジャスコ南酒田からもパラパラ。
鶴岡からゴッソリ。
発車間際にはらはらと降り出した雪は、大通り商店街を抜ける頃には本降りとなり、どうなるかと思いましたが、なんとか定刻には仙台に到着。
その日の夕方には家に辿り着けました。
感謝、感謝。
2011年01月09日
正月の二日からレストラン欅でランチ
友人と国立倉庫から北港あたりを散策して街に戻り、昼過ぎにレストラン欅へ。
何を食べるかは店に行ってから決めても良いが、席の有無は確認しておいた方が良いと聞いていたので、予め席のみ予約。
(Sさん、ありがとうございます)
この店の料理(とサービス)を堪能したいなら、何日か前に予約を入れて、張り込んでディナーってのが良いのだけれど、生憎いつも行き当たりばったりの旅で、張り込む余裕も無い。
今回も友人と一緒だからこその豪華ランチ。
夜は寿司だから肉を・・・と言う事になり、肉のランチをいただく。
スープは二種類。 友人は赤葱のコンソメを、私はカニのポタージュを。
久し振りに皿に盛られたスープをいただく。
我が家では、新聞記者だった曽祖父の「ドイツではこうしていた」と言うのが今に到るまで受け継がれていて、スープはスプーンで向こう側へ押し出しながら掬う。
曰く、「手前に掻き寄せるような浅ましい真似はするな」。
そんな訳で、我が家のテーブルマナーは何故か独逸式。
もっとも本当にそんなものがあるのかどうかは知らない。
閑話休題、スープの話。
赤味掛かったポタージュは薄味で、これ見よがしに蟹の身が入っている訳でもなく、主張は控え目なのだけれど、嚥下したあとに鼻腔の奥に拡がり、抜けて行く香りはまさに蟹のそれ。
舌が慣れてくるに従って、どんどん美味しくなり、何をどうするとこうなるのか考えると、訳がわからなくなる。
あやしうこそ ものぐるほしけれ。
サラダを挟んで主役の登場。
山形牛 ほほ肉の赤ワイン煮込み(・・・だったと思う)
ナイフがすっと入る。 箸でも千切れるくらいの柔らかさ。
口に運ぶと、肉の旨味、脂の旨味、ゼラチン質の旨味、赤ワインの香り、etc...
口の中が幸せで飽和する。
パンとライスが選べて、「つや姫」を使っているのでライスは勿論美味しいのだけれど、敢えてパンにしてみる。
外はカリッと、中はふんわりしっとり。 バターをつけて口に運ぶ。
誰も見ていないことにして、お行儀悪くソースをパンで拭ってみたりしても旨い。
付け合せは温野菜と生野菜。
茄子かと思った紺色の野菜のソテーは、蕪だった。
皮は剥かずに四つ割にして、切り口を焦げ目が付くくらい焼いてある。
ソースに絡めても勿論旨いが、それだけで食べても十二分に旨い。
デザートはリンゴのアイスクリーム。
見た目からソルベかな・・・と思いつつ口に運ぶと、リンゴの酸味が乳脂肪に包まれた優しい味。
まさしくアイスクリーム。
スプーンがその重みだけで沈んでいくような、凍り掛けの柔らかさ。
レストランならではのデザート。
濃いコーヒーで〆。
ごちそうさまでした。
何を食べるかは店に行ってから決めても良いが、席の有無は確認しておいた方が良いと聞いていたので、予め席のみ予約。
(Sさん、ありがとうございます)
この店の料理(とサービス)を堪能したいなら、何日か前に予約を入れて、張り込んでディナーってのが良いのだけれど、生憎いつも行き当たりばったりの旅で、張り込む余裕も無い。
今回も友人と一緒だからこその豪華ランチ。
夜は寿司だから肉を・・・と言う事になり、肉のランチをいただく。
スープは二種類。 友人は赤葱のコンソメを、私はカニのポタージュを。
久し振りに皿に盛られたスープをいただく。
我が家では、新聞記者だった曽祖父の「ドイツではこうしていた」と言うのが今に到るまで受け継がれていて、スープはスプーンで向こう側へ押し出しながら掬う。
曰く、「手前に掻き寄せるような浅ましい真似はするな」。
そんな訳で、我が家のテーブルマナーは何故か独逸式。
もっとも本当にそんなものがあるのかどうかは知らない。
閑話休題、スープの話。
赤味掛かったポタージュは薄味で、これ見よがしに蟹の身が入っている訳でもなく、主張は控え目なのだけれど、嚥下したあとに鼻腔の奥に拡がり、抜けて行く香りはまさに蟹のそれ。
舌が慣れてくるに従って、どんどん美味しくなり、何をどうするとこうなるのか考えると、訳がわからなくなる。
あやしうこそ ものぐるほしけれ。
サラダを挟んで主役の登場。
山形牛 ほほ肉の赤ワイン煮込み(・・・だったと思う)
ナイフがすっと入る。 箸でも千切れるくらいの柔らかさ。
口に運ぶと、肉の旨味、脂の旨味、ゼラチン質の旨味、赤ワインの香り、etc...
口の中が幸せで飽和する。
パンとライスが選べて、「つや姫」を使っているのでライスは勿論美味しいのだけれど、敢えてパンにしてみる。
外はカリッと、中はふんわりしっとり。 バターをつけて口に運ぶ。
誰も見ていないことにして、お行儀悪くソースをパンで拭ってみたりしても旨い。
付け合せは温野菜と生野菜。
茄子かと思った紺色の野菜のソテーは、蕪だった。
皮は剥かずに四つ割にして、切り口を焦げ目が付くくらい焼いてある。
ソースに絡めても勿論旨いが、それだけで食べても十二分に旨い。
デザートはリンゴのアイスクリーム。
見た目からソルベかな・・・と思いつつ口に運ぶと、リンゴの酸味が乳脂肪に包まれた優しい味。
まさしくアイスクリーム。
スプーンがその重みだけで沈んでいくような、凍り掛けの柔らかさ。
レストランならではのデザート。
濃いコーヒーで〆。
ごちそうさまでした。
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